こんにちは。
クロードモネ 新宿店 主任の細川サトルです。
ブランドコラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
今回はご自宅でのスタイリングの際のドライヤーやブローのコツについてのお話です。
髪の乾かし方を改めると、パサつきや広がりやすかった髪がツヤ・まとまり感のある髪に変われるかもしれません。とはいっても、「乾かし方で髪質が変わるなんて信じられない…」
「髪の乾かし方に正しいとか間違いとかあるの?」と考える方もいるかもしれません。
この記事では、正しい髪の乾かし方や、美髪が作れる理由についてご紹介します。
今まで抱え続けていたコンプレックスも乾かし方を変えるだけで改善できる可能性は十分にあります。
◆こんな乾かし方はNG!
髪を正しく乾かせているか
髪を正しい方法で乾かせていない方は意外と多いです。洗髪後の乾かし方をわざわざ調べたり美容師に聞いたりしない限り、方法を学ぶ機会はないので無理もありません。
しかし、間違った乾かし方を続けると頭皮環境の悪化や、その後のスタイリングに影響が出ることもあります。
・タオルに挟んでこすりながら乾かしている
・絡まった状態でドライヤーを使用している
・ドライヤーを振らずに使用している
・髪の表面しか乾かしていない
・根元まで乾かしていない
・ドライヤーを髪に直角に当てている
・ドライヤーのモードを切り替えていない
「ただ髪を乾かすだけの乾かし方」から「髪や頭皮へのダメージを考えた乾かし方」へと意識を変えるだけで、ドライヤーの使い方が変わります。
乾かし方に問題があったと感じた方は、正しい乾かし方をマスターしましょう。
◆自然乾燥は絶対にNG!
「今日は面倒くさいからいいや」と、ドライヤーで髪を乾かさずに自然乾燥させてしまうときってありますよね
自然乾燥は、いわば生乾き状態の時間が長くなるため、雑菌が増えて頭皮状態が悪化する原因になります。
また、濡れている髪はキューティクルが開き傷みやすい状態のため、水分が出ていきやすくなります。翌朝のパサつきやうねりにつながるので注意が必要です。
髪は必ず濡れたままの状態で放置せずに、ドライヤーを使用して乾かすようにしましょう。
◆正しい髪の乾かし方を4つの手順に分けてご紹介
髪の乾かし方は、4つの手順に分けることができます。それぞれの手順で意識すべきポイントがありますので、ひとつずつ確認してみましょう。
①下準備
ドライヤーで乾かす前に、まずはタオルドライで髪の水分を取ります。
濡れた髪は、上で触れたようにキューティクルが開いて傷みやすい状態です。ゴシゴシこすったほうが早く乾きそうですが、タオルと髪の摩擦が生じることでキューティクルが剥がれたり傷んだりして、髪がパサつく原因になります。抜け毛が気になる方は、とくに注意が必要です。
また、頭皮は湿気が残りやすく、しっかり乾かさないと雑菌が繁殖し、かゆみや臭いの元となります。
タオルドライをするときは、吸収性の高いタオルで毛束をはさみ、ポンポンと軽くたたきながら水気を吸水させましょう。目安は、くしを通しても水滴が落ちなくなるまで。タオルドライをすることでドライヤーの時間を短縮でき、熱によるダメージを軽減できます。
②温風モードで根元から乾かす
タオルドライ後は、温風モードのドライヤーで髪全体の80%ほど乾かします。
髪の根元から襟足、耳上と乾きにくい箇所から順に乾かすと毛先がハネにくくなり、まとまり感が出ます。根元部分は片手で髪をかき上げると乾かしやすいです。
全体の80%ほど乾いたら、髪を下方向へ軽く引っ張りながら根元から毛先に向けて、温風を当てて乾かします。
また、ドライヤーを使う時は熱が分散するよう、常に振りながら使うのがポイントです。
※ドライヤーを動かすのはなぜ?
ドライヤーで髪を乾かす時は、左右に振りながら使うのが基本です。美容院で髪を乾かしてもらうときも、美容師さんはドライヤーを動かしながら乾かしているかと思います。ドライヤーを左右に振る理由は主に2つあります。
・ムラなく乾かすため
・タンパク質の熱変性が起きないよう熱を分散させるため(髪のダメージや頭皮の乾燥を避ける)
同じ箇所にドライヤーを当て続けると、熱のダメージによって髪が傷む原因になります。
また、髪は80%以上がタンパク質でできています。髪内部のタンパク質が熱によって固まるとあちこちに空洞ができ、キューティクルが剥がれた場所から水分が出ていきやすくなります。これをタンパク質の熱変性と呼び、同じ箇所にドライヤーが当たると熱変性が起きやすくなります。
ドライヤーは一点を集中的に当てるのではなく、熱が分散するよう左右に振りながら使うようにしましょう。
③弱温風モードで前髪をセット
髪全体が乾いたら、先に前髪を仕上げます。弱温風モードに切り替え、左右両方向から風を当てていきましょう。一方向から風を当てるよりも分け目が馴染みやすくなるので、前髪のクセが気になる方は是非試してみてください。
また、おでこに撫でつけるように乾かすと、よりクセが目立ちにくくなります。
④冷風モードで仕上げ
毛流れやシルエットを整える仕上げとして、根元から毛先に向けて、髪を下方向に引っぱりながら乾かします。
「温風」から「冷風」に切り替えることで、髪に残った熱が逃げて開いていたキューティクルが閉じ、髪にツヤが出ます。
完全に乾いた後は、ブラッシングして完了です。
◆覚えておくと便利!時短なのにツヤ・まとまりが出る髪の乾かし方
「忙しくて髪を乾かしている暇すらない!」「ドライヤーの時間は短くしたいけど、髪のツヤ感は諦めたくない!」という方には、時短でできる髪の乾かし方がおすすめです。
ちょっとしたコツさえ覚えておくだけで、ツヤ・まとまりが出る美髪を作りつつ、ドライヤーを短時間で済ませることができます。具体的なポイントは以下の2つです。
・タオルドライが終わった後は、手ぐしで髪をほぐす
・タオルをかぶった状態で、
タオルの上からドライヤーを当てる
髪が絡まっている状態で乾かすと時間がかかりやすいです。タオルドライ後は手ぐしで髪をほぐすようにしましょう。また、タオルが髪の水分を吸収してくれるので、タオルをかぶった状態でタオルの上からドライヤーを当てると乾かしやすくなります。
とくに、手ぐしはキューティクルを整えツヤ感を出してくれるので、時短に関係なく実践していただきたい裏ワザです。
◆正しい髪の乾かし方をマスターしてツヤのある美髪をつくろう
クセやうねり、パサつきは遺伝が関係している可能性が高いです。しかし、遺伝だけでなく生活習慣のなかに原因が隠されている可能性もあります。
洗髪後の誤った乾かし方は、代表的な要因のひとつです。ちょっとしたひと手間や意識を高くするだけで髪質が改善し、今までの仕上がりと大きな差がつくこともあります。
また、シャンプー選びにこだわったり育毛剤を活用してみたりすると頭皮環境は良くなり、ツヤのある美しい髪を作れます。ぜひ自身に合った方法でヘアケアをしてみてください。
ヘアケアについて迷われたら是非ご相談下さい。
今回もコラムを最後までご覧いただき誠にありがとうございました。